精巧 鉄道模型の電動車

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 JR西日本の特急電車287系やJR東日本の北陸新幹線、京都丹後鉄道の丹後くろまつ号等の鉄道模型電動車が並ぶ「鉄道ひろば」。すべて地元の元国鉄職員・JR社員、伊藤成光さん(80)の手作りです。どの車両も色合いも含めて実物さながら。多くの人たちに個性豊かな鉄道車両の魅力を伝えています。
 10年来の親交がある方ですが、改めてインタビューし、製作工程や苦心した点等をお尋ねしました。
 
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 伊藤さんは国鉄バス、東海道新幹線の関連部署、福知山鉄道管理局(現在はJR西日本近畿統括本部の傘下)に勤務されました。
 鉄道模型電動車の製作を本格に始めたのは退職後。「物づくりが好きだったので、ミニSLのように乗車できるものを作り、子どもたちを喜ばせたい」との思いがふつふつと湧き、第2の人生のかけがえのない趣味に発展しました。実物の車両の長さは在来線が約20メートル、新幹線が約25メートルほどで、模型は約10分の1の縮尺。「教材はなく、独学で失敗を繰り返しながら作りました。知人から譲り受けたシニアカーが大きなヒントになり、動力源に生かすことにした」と振り返ります。
 合板、アルミ材など大半が廃材利用で、購入するのは塗料ぐらい。写真を頼りに独自に設計図を作り、車体を加工、組み立て、動力源となる骨組みのみ残したシニアカーにかぶせます。車両には12ボルトのバッテリーを2台積み、タイヤを駆動。車両によりますが、1両に子どもなら6人ほど乗車できるそうです。
 手前の車両は、著名な工業デザイナー水戸岡鋭治さんがデザインした京都丹後鉄道のレストラン列車「くろまつ号」の模型。かなりの力作!

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 今までに製作したのは約25種類。一番の苦心作は「クルーズトレイン瑞風」。展望デッキの手すりや曲面部分が多く、完成までに4カ月以上かかったと言います。

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 地域の夏祭りや市の鉄道イベント等のほか、京都市、神戸市等の大学祭やイベントにも出張。引っ張りだこの人気でしたが新型コロナ禍で、出番が激減しました。
 ボランティアで出張し、多くの人を笑顔にする姿は、テレビ番組でも何度も取り上げられ、某番組で「人間国宝さん」にも認定されました。「軽トラックで運べますが、歳を重ねて、積み下ろしが辛くなってきた」と話す伊藤さんですが、模型を見る目は輝いています。鉄道愛はまだ冷めていません。とても気さくな方で、弟子入りして製作技術を教わりたいですが、難易度が高そうです。(写真の運転士は伊藤さん)
 次回は試乗編を書きます。
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