名車に出会う⑧ 長編成貨物、ブルトレも引いた強者「EF66」(鉄博、京都鉄博)

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(EF66が牽引する寝台特急「富士・はやぶさ」)
 電気機関車といえば「ED75」「EF65」等、箱型が多いですが、「EF66」は流線形の斬新なデザインで、鉄道友の会ブルーリボン賞も受賞している人気車両。静態保存機は全国でも数少ないですが、京都鉄道博物館(京都鉄博)や埼玉の鉄道博物館(てっぱく)に出かければ、間近で眺めることができ、この車両の魅力を再認識させられます。
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(京都鉄道博物館に展示されている「EF66形35号機」)
 「EF66」は名神・東名高速道路が完成し、トラックによる貨物輸送が増えるなかで、対抗策として国鉄が1968年(昭和43年)から製造を始めました。貨物用の機関車として開発されたもので、国鉄の電気機関車としては最強。東海道・山陽本線を最高速度110㎞で走り、コンテナ車両を最長で25両以上牽引した力持ちです。1974年(昭和49年)で製造を終えましたが、その後、JR貨物が継承し、1989年(平成元年)から1991年(平成3年)まで製造を続けました。
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(一世を風靡したブルトレ「20系客車」 てっぱく)
  もともと高速貨物列車用で開発されたわけですが、寝台特急「はやぶさ」「富士」「あさかぜ」「さくら」等の旅客列車の牽引にも重宝されました。その理由は1千トンレベルの貨物を牽引できる力にあります。定格出力は3900kWと当時の主力機だったEF65形の2550kWの約1・5倍。運転にも余力があったのではないでしょうか。青とクリーム色に塗装された車両はブルトレにもマッチします。
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(国鉄最強の電気機関車で長編成の貨物も牽引しました。ひさし付)
 京都鉄博に展示されているのは「EF66形35号機」。JR貨物で活躍したあと、JR西日本に譲渡された車両です。車体の真下に入ることができ、床下機器まで眺めるこにができます。埼玉のてっぱくに静態保存されている「EF66形11号機」もJR貨物で活躍後、JR東日本に譲渡されたものです。
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(床下機器も間近で見学できます。京都鉄道博物館)
 初期タイプの11号機は運転席窓上部にひさしがみられませんが、2次タイプの35号機には取り付けられています。設置理由は他の車種でみられる日除け対策やつらら対策とは違い、パンタグラフスリ板から飛び散る金属粉やグリスによる汚れで、運転席窓が汚れるのを防ぐためだったようです。
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(てっぱくに展示されている「EF66形11号機」。初期タイプでひさし無し)
 京阪神の駅でEF66が牽引する貨物列車によく出会いました。重連ではなく、単機で、長編成の貨物を牽引しており、いつもその力強さに感心していました。トラックに貨物輸送を譲る形になってしまっていた鉄道輸送ですが、その後、輸送量が回復。JR貨物が「桃太郎」の愛称で知られる「EF210」を1996年から製造しています。
 「EF65」の後継として開発されましたが、その後、「EF66」の置き換え用としても製造されています。牽引力は「EF66」を300トン上回る1300トン。東海道本線の難所として知られる関ケ原越えも楽々なのでしょうか。
                                                     (参考:Wikipedia)
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